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未来のロボットへ

年末の売上を記録するため、パソコンの画面に数字や文字列を打ち込んでいる

パソコンの中身がそれに応える。

「2014/12/30」

 

「お、なるほどぉ~(にやにや)」

 

と私が応える。というのも今日は2014/1/1。

 

なのでパソコンさんに言いたかったのは「2013/12/30」のこと。

でも今日がすでに2014年になったんだねえ(しみじみ)、という先ほどの私たち夫婦の会話に同意しているように思えたのだ。だよな~、って私も思ったよ、っていう。

 

あ、今私パソコンさんと会話してる。

 

そして年末の売上を入れ終わり、売上の合計値のセルの計算式を確かめるものの、おそらくというかかなりの確率で(?)手の振動のせいなんだけど、セル内の式が勝手にザババババババって思いも寄らぬ内容に変わってしまって、enter で「#Value!」とか返してくる。

 

「言ってる意味、ワタシ、ワカリマセン、デシタ」

とも言わんばかりに。

 

私は「あ、ごめんごめん」とでも言うように、さっき以上に慎重に丁寧にやさしく数字や文字の列を入れ直す。今度は変わってそれらししき数字の列を返してくる。お。解ってくれたのね、そうそう、計算ありがと!おつかれ!」と言えば大げさだけれど、まあそういうベクトルでパソコンを見つめる。

 

 

今までコンピューターやロボットと人間が会話する、なんていう設定は手塚治虫の漫画の中の話で自分には超未来だと思ってきたけれど、今自分がまさにそれだったということに気づいた。

もしかして、主人公が何度も時代を行き来するように、今私とこのコンピューター、名前はチヒロ!との会話のシーンがその一部である可能性さえ感じながら。

 

今私これについて考えたから、代わりに記憶しておいてね、

カシコマリマシタ

 

みたいな感じで。コンピュータは誰かの代わりに記憶してあげる。

時には(というか今も)インターネットに上げて世界中の人に共有しに行ったりさえする。

そうやって、誰かの過去に、今この瞬間にアクセスしたりしている。

タイムマシーンのようでもあり、タイムカプセルのようでもある。