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我が家

十角形の平屋で、主に木でできています。

外壁は木の上からモルタルで塗ってあり薄い灰色で

大きなガラスの二枚の引き戸が玄関です。

あたたかい季節に活躍するスイッチでクルクルクルとなる網戸もついています。

 

一段上がると土間、といってもまだ木の床です。

ここへ来ると木の香りがします。犬のコロ助が寝る場所です。

 

さらに一段上がると右がキッチン、左がリビングです。

リビングにはモロッコの絨毯が敷いてあり、天井には「Q」のようにくねった大蛇の木の内側を紐で編んだスクリーンがあります。

その奥は薪ストーブです。娘のための手作りのガードもあり、それはまるでヤギの小屋のようです。

薪ストーブは今この家を建てる前からこの場所にありました。

ストーブのボディは旦那さんが漆喰を塗ったので意外にも白い、むしろ、所々鉄の霞んだ色と淡く混ざりピンクにさえ見えます。

クラシックな四角のストーブでずんぐりした短い四つ足がかわいいやつです。

SF漫画に出てくるオールドファッションなロボットに私には見えます。

ガラスの窓はすすで黒く汚れ真ん中しか透明ではありませんが、それもまた火を感じるのに面白い点でもあります。

天板も無骨な四角で面取りとかされていないタイプですが、煙突を囲めば4つの鍋や薬鑵が乗ります。

またその隙間にホーローのコップを置いたり、焼き芋を置いたりできるくらいは余裕が有ります。

寒い季節はこの火の前でストレッチをするのが最高です。

 

その奥は寝室で、壁らしい壁ではないのですが、床から天井までの広さを一本の長い紐で編み、その上に布を張った障子のようなシステムで仕切られています。背より高いポリカーボネートの引き戸も窓の光を通します。

床には畳もどきが2畳分、その上にふとんを敷いて家族三人川の字で寝ています。

頭上には押し入れ代わりにぴんと張ったハンモックのように網棚があります。

 

一段下がるokatte-guchiがあり、その先は裏庭です。

チャボを飼っているのでコケコッコーと聞こえる家です。

空は広く、洗濯物もよく乾きます。

 

キッチン兼ダイニングを隔てる壁はこの家が家として暮らし始める最初に作られたものです。

この漆喰で塗られた大きな壁が、

この十角形の建物を5つの三角形の集合体とすると、

まず、そのうちの2つの三角形+αを家とし、

のちにそれをキッチンに、残りをリビングの今の家としました。

通り抜けられるようなドア、というか穴を壁にあけたのが一番最近です。

 

リビングは加工された幅の狭い無垢の赤松のフローリング材を敷き詰めてありますが、

キッチン側は幅広の無垢のホワイトパインの板を並べて作った、するするの、味わい深い床です。

時とともに黒ずんできて、いかにも私たちの菌がついていそうです。いつも娘がごはん粒をつけているし。